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機能リスト

VirtualLens2で利用可能な機能について解説します。

主要な機能についてはデモワールドでも解説されています。 実際に触りながら操作を確認したい場合はそちらもご利用ください。

デモワールドを開く

1 - 基本機能: ズーム・絞り・露出

ズーム・絞り・露出の設定について解説します。

ズーム (Zoom)

レンズの焦点距離 (画角・拡大率) を制御します。 焦点距離はセットアップ時に設定した “Min Focal Length” から “Max Focal Length” の範囲で設定することができます。

ズーム設定による画角の変化

絞り (Aperture)

レンズの絞り具合 (F値・ボケやすさ) を制御します。 F値はセットアップ時に設定した “Min F Number” から “Max F Number” の範囲で設定することができます。 また、値が0%の場合被写界深度シミュレーションによるぼかしが無効化されます。

絞り設定によるボケ具合の変化

露出 (Exposure)

露出 (明るさ) を制御します。 露出の値はセットアップ時に設定した “Exposure Range” の範囲で設定することができます。 また、設定された値が50%の時に0EV (露出補正なし) となります。

露出補正による明るさの変化

2 - フォーカス制御

オートフォーカスなどのフォーカス制御のための機能について解説します。

オートフォーカスモード

VirtualLens2には3種類のオートフォーカスが実装されています。

一点AF (Point AF)

プレビュー画面上に表示されるカーソルに写っている点にピントが合うようにフォーカスを調整します。 このカーソルはカメラを持っていない方の手の人差し指でプレビュー画面に触れることで動かすことができます。

一点AFによるピント調整

顔検出AF (Face AF)

現在写っている画像からアバターの顔もしくは瞳を検出してその点にピントを合わせます。 複数の顔が写っている場合、プレビュー画面に人差し指で触れることでどの顔にピントを合わせるかを設定することができます。

顔検出AFによるピント調整

自撮りAF (Selfie AF)

撮影者自身の瞳にピントが合うようにフォーカスを調整します。 顔検出AFと比べて軽量かつ安定して動作するため、他のプレイヤーを対象とする必要がない場合はこちらを利用することを推奨します。

自撮りAFによるピント調整

オートフォーカスのパラメータ

顔検出による追跡対象切り替えの速度

顔検出AF利用時に追跡中の顔の検出に失敗した場合、最後に検出された点から近くにある顔を探し追跡対象を切り替えようとします。 このパラメータは新たな追跡対象となる顔を探索する際にその範囲を広げる速度を調整します。

速度を上げると被写体の入れ替わりが激しい場面でどこにもピントが合っていない時間を抑えることができる代わりに、顔検出が不安定な場合に意図せず別の人にピントが合ってしまうような問題が発生しやすくなります。 逆に速度を下げると顔検出が不安定でもピント合わせが安定する代わりに自動での被写体切り替えが働くまで時間がかかるようになります。

フォーカス調整速度

オートフォーカスによってピントを合わせる点が動かされる際の速度を調整します。 この速度を遅くするとフォーカス平面までの距離が時間をかけて緩やかに変化するようになります。

マニュアルフォーカス

マニュアルフォーカス時にピントを合わせる面までの距離を設定します。 設定可能な範囲はセットアップ時に “Min Focus Distance” と “Max Focus Distance” によって設定することができます。 このパラメータが0%のときはオートフォーカスが使用されます。

3 - 位置と向きの制御

ドローンなどのカメラの位置と向きを制御するための機能について解説します。

自動水平出し

カメラのRoll方向の回転を打ち消し、自動で水平または垂直を維持するようにします。 Auto Snap を選択した場合、回転を30度刻みでスナップします。

手ブレ補正

カメラの移動・回転を本来の変化に対して緩やかにすることで細かい震えの影響を抑えます。 手ブレ補正有効時は映り込みを防ぐためにカメラモデルが代替モデルに置き換えられます。

ワールド空間への固定

カメラをワールド空間に固定して手に追従しないようにします。

再配置

ワールド空間に固定されたカメラを再度手で動かせる状態にします。 再配置モードではあたかもプレイヤーがカメラの近くに移動したかのようにカメラを持っていた手の動きに追従するようになります。

再配置時の動きのスケーリング

再配置モードでは手が10cm動いたらカメラは100cm動いている、といったように手の動きを拡大してカメラに伝えることができます。 その時の倍率を1倍・3倍・10倍・30倍のなかから選択することができます。

カメラの回収

ワールド空間への固定や再配置などで手元を離れたカメラを手元に戻します。

カメラ位置の記憶・呼び出し

カメラの位置を4つまで記憶して後から呼び出すことができます。 アクションメニューの Pin [1-4] を1秒以上長押しするとそのピンに現在のカメラ位置を記録します。 呼び出す際は Pin [1-4] を短く押すことでカメラ位置を記録された位置に移動させワールド空間に固定された状態にすることができます。

ドローン

両手を軽く前に出した状態でアクションメニューからドローン機能を選択すると 2D Puppet が開いてドローンモードに移行します。

ドローンモードではもともとカメラを持っていた方の手の向きと 2D Puppet の左右入力でカメラの向きを、反対側の手元に出現するギズモと白球からなるコントローラーでカメラの移動方向と速度を、 2D Puppet の上下入力でズームを制御します。白球はコントローラー側の手に常に追従し、ギズモの中心から離れるほど移動速度が大きくなります。また 2D Puppet で左右どちらかに素早くスティックを2回はじくように入力することでドローンの向きが180度回転します。

トリガーボタンで 2D Puppet を閉じるとドローンモードが終了し、カメラはワールド空間に固定された状態となります。

4 - その他の機能

その他の機能について解説します。

プリセットの呼び出し

セットアップ時にあらかじめ用意した設定プリセットを呼び出します。 これにより、焦点距離・絞り・露出のうちいずれか、もしくは複数の項目の組み合わせをよく使う値に設定することができます。 プリセット設定については設定リファレンスもご参照ください。

指定されたメッシュの非表示化

セットアップ時に指定したメッシュを非表示化します。 非表示化は他プレイヤーにも反映されますが、セーフティ設定でアニメーションが無効化されている場合は反映されない点に注意してください。

プレビュー画面の情報表示設定

プレビュー画面に表示する情報を設定します。デフォルト設定を変更する場合はセットアップ時に該当パラメータの設定を変更してください。

グリッド

補助線を表示します。非表示・3x3・3x3+対角線・6x4・カスタムグリッドの中から選択することができます。

設定情報

焦点距離・F値などの値をパーセント表記から一般的な単位にそれぞれ変換して画面上に表示します。

水準器

カメラの傾き具合を可視化する水準器を表示します。

フォーカスピーキング

ピントが合っている領域をハイライト表示します。無効・マニュアルフォーカス時のみ有効・常時有効の中から選択することができます。

マスク設定

VirtualLens2で撮影するときに映すオブジェクトを選択します。

ローカルプレイヤー

撮影者自身のアバターを映すかどうかを選択します。

リモートプレイヤー

撮影者以外のプレイヤーのアバターを映すかどうかを選択します。

UI要素

ネームプレートやパーソナルミラーなどのUI要素を映すかどうかを選択します。

プレビューHUD

視界の中心に大きくプレビュー画面を表示します。

シーン依存の問題への対応

アバターに組み込まれたカメラの制約により、ワールドやインスタンスにいるアバターによっては意図した挙動とならない場合があります。 いくつかのケースでは負荷の増大や操作性の軽微な劣化と引き換えに改善を図れることがあるため、VirtualLens2ではそのような状況に対処するための機能をオプションとして実装しています。

クリッピング平面の調整

クリッピング平面のうち遠景側の制限を一時的に緩めます。極端に広いワールドで遠くのものが写らない場合に設定を調整してみてください。 一方で、不必要に緩めると描画負荷の増大やZ-fightingによるちらつきの発生が懸念されます。設定を変更する際はこれらの事象に気をつけつつ調整を行ってください。

深度テクスチャ生成の有効化

深度テクスチャ (_CameraDepthTexture) を用いた効果を利用するためにはカメラに対してそれを有効化するための設定を行う必要があります。 標準カメラに対してはワールド側の設定でこの機能を有効化することができるのですが、その方法によってはアバターに組み込まれたカメラでは深度テクスチャが有効とならないことがあります。 このような場合、別の視点の深度情報を用いたような影などがVirtualLens2を用いて撮影した画像に生じます。 Depth Enabler を有効化するとVirtualLens2がキャプチャに用いるカメラでも深度テクスチャが生成されるようになるため、若干の負荷増大と引き換えに正しい描画結果を得られるようになります。