その他の機能
プリセットの呼び出し
セットアップ時にあらかじめ用意した設定プリセットを呼び出します。 これにより、焦点距離・絞り・露出のうちいずれか、もしくは複数の項目の組み合わせをよく使う値に設定することができます。 プリセット設定については設定リファレンスもご参照ください。
指定されたメッシュの非表示化
セットアップ時に指定したメッシュを非表示化します。 非表示化は他プレイヤーにも反映されますが、セーフティ設定でアニメーションが無効化されている場合は反映されない点に注意してください。
プレビュー画面の情報表示設定
プレビュー画面に表示する情報を設定します。デフォルト設定を変更する場合はセットアップ時に該当パラメータの設定を変更してください。
グリッド
補助線を表示します。非表示・3x3・3x3+対角線・6x4・カスタムグリッドの中から選択することができます。
設定情報
焦点距離・F値などの値をパーセント表記から一般的な単位にそれぞれ変換して画面上に表示します。
水準器
カメラの傾き具合を可視化する水準器を表示します。
フォーカスピーキング
ピントが合っている領域をハイライト表示します。無効・マニュアルフォーカス時のみ有効・常時有効の中から選択することができます。
マスク設定
VirtualLens2で撮影するときに映すオブジェクトを選択します。
ローカルプレイヤー
撮影者自身のアバターを映すかどうかを選択します。
リモートプレイヤー
撮影者以外のプレイヤーのアバターを映すかどうかを選択します。
UI要素
ネームプレートやパーソナルミラーなどのUI要素を映すかどうかを選択します。
プレビューHUD
視界の中心に大きくプレビュー画面を表示します。
内部解像度の設定
VirtualLens2内部で使用する画像の解像度を選択します。基本的にVRChat標準カメラ側の設定とあわせるようにしてください。
シーン依存の問題への対応
アバターに組み込まれたカメラの制約により、ワールドやインスタンスにいるアバターによっては意図した挙動とならない場合があります。 いくつかのケースでは負荷の増大や操作性の軽微な劣化と引き換えに改善を図れることがあるため、VirtualLens2ではそのような状況に対処するための機能をオプションとして実装しています。
クリッピング平面の調整
クリッピング平面のうち遠景側の制限を一時的に緩めます。極端に広いワールドで遠くのものが写らない場合に設定を調整してみてください。 一方で、不必要に緩めると描画負荷の増大やZ-fightingによるちらつきの発生が懸念されます。設定を変更する際はこれらの事象に気をつけつつ調整を行ってください。
設定項目
- Default: セットアップ時に指定した Far Plane の値をそのまま上限として使用します。 (デフォルト設定)
- 10x: セットアップ時に指定した値の10倍を上限として使用します。
- 100x: セットアップ時に指定した値の100倍を上限として使用します。
技術的な背景
VRChatではプレイヤーの視点や標準カメラが写すことのできる距離の上限はワールド側で設定された値が使用されます。 一方でアバターに組み込まれたカメラはワールド設定を参照することができないため、VirtualLens2では適当な値 (標準設定では5000m) を上限として使用しています。 この値はむやみに大きくすると精度劣化によるちらつきなどの問題の原因となるものの一部のワールドではより遠くを写せる必要があるため、一時的に上限を調整するための機能を提供することで両立を図っています。
深度テクスチャ生成の有効化
VirtualLens2を用いて撮影する際に深度テクスチャの生成を強制的に有効化し、それに依存するビジュアルエフェクトの動作を安定させます。
設定項目
- Disable: 深度テクスチャ生成を強制しないようにします。
- Enable: 深度テクスチャを強制的に生成するようにします。 (デフォルト設定)
技術的な背景
一部のワールドでは深度テクスチャ (_CameraDepthTexture
) を利用するカスタムシェーダーによる特別なビジュアルエフェクトが使用されており、深度テクスチャが生成されていない場合に期待と異なる描画結果となることがあります。
この機能は微弱な Directional Light を有効化することでアバター組み込みのカメラでも深度テクスチャを生成するようにしてVirtualLens2でもエフェクトの動作安定化を図るものです。
一方で、微弱なライトの影響を強く受けてしまうようなオブジェクトが存在する場合にはシーンの見た目が大きく変わってしまうことがあります。そのような場合は一時的にこの設定を無効化してください。
深度テクスチャの塗りつぶし
標準カメラ側に深度テクスチャ (_CameraDepthTexture
) を用いた効果が適用された場合の影響を抑えるために、標準カメラ側のレンダリング時に深度テクスチャを一様な値でクリアするようにします。
設定項目
- Disable: 標準カメラ用の深度テクスチャのクリアを行いません。
- Nearest: 標準カメラ用の深度テクスチャをその Near Plane の値でクリアします。
- Farthest: 標準カメラ用の深度テクスチャをその Far Plane の値でクリアします。 (デフォルト設定)
技術的な背景
一部のワールドではポストプロセスとして被写界深度シミュレーションや Screen-Space Ambient Occlusion などの深度テクスチャ (_CameraDepthTexture
) に依存した効果が利用されており、これらの処理のために標準カメラの視点から得られた深度テクスチャが利用されると意図しないアーティファクトの原因となります。
この機能は深度テクスチャを一様な値で塗りつぶすことによってそれらのエフェクトがほとんど機能できないようにし、出力への影響を抑えるように作用します。