セットアップガイド
要件の確認
VirtualLens2のセットアップの前に対象アバターが以下の要件を満たしているかご確認ください。
- VRCSDK3 (Avatars 3.0) を使用してセットアップされている
- 他のアバターと以下の要素を共有していない
- FX Layer 用の Animator Controller
- Expressions Menu
- Expression Parameters
- Expression Parameters に8ビット以上の余裕がある
- VRCSDK のバージョンが 3.12.1 より前の場合は48ビット以上の余裕が必要となります
Unitypackageファイルのインポート
ダウンロードしたパッケージ (VirtualLens2_v2.x.x.unitypackage
) をVRCSDKなどと同様の手順でインポートしてください。
セットアップヘルパーの実行
セットアップ対象となるアバターを選択して右クリックし、 VirtualLens2 Setup
を選択します。 するとセットアップヘルパーが起動するので、以下の設定項目を確認した後に Run
ボタンを押してください。
Avatar | セットアップ対象となるアバターです。 |
---|---|
Target Hand | カメラを持たせる手です。 |
Settings Template | VirtualLensSettingsのPrefabを設定するとそれから設定情報を読み込みます。(省略可) |
Use Custom Model | デフォルト以外のカメラモデルを利用する場合にチェックしてください。 |
Custom Model Prefab | デフォルトモデルの代わりに配置するカメラモデルのPrefabを指定してください。設定しない場合モデル配置が省略されます。 |
Keep Root Transform | カスタムモデル配置時のTransform自動調整機能を無効化します。 |
カメラモデルの配置
デフォルト以外のカメラモデル利用時に自動配置がうまくいかない場合、手動でモデルを配置する必要があります。
モデルをシーンに追加した後に位置や向きを調整し、さらにカメラを追従させたいボーン(典型的には右手もしくは左手)の子となるように移動させてください。
また、配置した後にそのモデルについての情報を VirtualLens Settings
コンポーネントに入力する必要があります。
下の画像を参考に Camera Object
以下の情報を設定してください。
Tip
もし利用するカメラモデルの添付文書などで VirtualLens2 v2.5.5 以前のバージョンで利用する方法に言及されている場合、Optional Objects
に設定する項目を Root Object
へ、Droppable Objects
に設定する項目を Non-Preview Root
に設定するように読み替えてください。
設定の確認・適用
自動生成された VirtualLens Settings
コンポーネントの設定を確認して、問題がなければ Apply
ボタンを押して変更をアバターに適用します。
以下の要素はアバターによって調整が必要な場合があるため、適宜位置や向き、親となるオブジェクトの確認及び修正を行うことをおすすめします。
なお、 ScreenToucher
, DroneController
, RepositionOrigin
はそれぞれアンパックされていないPrefabのインスタンスである必要があります。
Camera Object » Root Object | カメラを出現させる位置です。 |
---|---|
Marker Objects » Screen Toucher | タッチスクリーンの操作に用いる点です。カメラを持たない側の手の人差し指の先に配置されます。 |
Marker Objects » Drone Controller | ドローンのコントローラーが出現する点です。カメラを持たない側の手のひらから少し離れたところに配置されます。 |
Marker Objects » Reposition Origin | カメラ位置の再調整の際に基準となる位置を表す点です。アバターの胸の前に配置されます。 |
Marker Objects » Selfie Marker | 自撮りAFに使用する左右の瞳の位置を示す点です。アバターの瞳付近に配置されます。 |
また、設定適用後にこれらのオブジェクトの位置や向きを変更した場合には再度 VirtualLens Settings
コンポーネントの Apply
ボタンを押すようにしてください。
v2.7.6-: 設定適用時に Root Object に指定されたオブジェクトが無効化されるようになりました。VRChat上で必要に応じて有効化されるため、通常はそのままアップロードしてください。
注意事項
自動的に編集されるファイルについて
VirtualLens2 は設定適用時に対象アバターに紐づけられているファイルの一部を編集します。 下記のファイルに対してそれぞれ編集が加えられるため、それと干渉するような変更を行わないように注意してください。 また、複数アバターでこれらのファイルを共有している場合、事前にコピーするなどしてそのファイルが編集されても問題が起こらないようにしてください。
Tip
アバターセットアップに Modular Avatar を利用している場合、これらの要素に対する変更を非破壊的に行うことができます。 詳細は Modular Avatar との連携をご参照ください。FX Layer の Animator Controller
VirtualLens2
で始まる名前のレイヤーが一旦削除されますVirtualLens2
で始まる名前のパラメータが一旦削除されます- 必要なレイヤーとパラメータが追加されます
Expressions Menu
- サブメニュー
VirtualLens2
が一旦削除されます - 新たに生成されたサブメニュー
VirtualLens2
が追加されます
Expression Parameters
VirtualLens2
で始まる名前のパラメータが一旦削除されます- 必要なパラメータが追加されます
- 追加されるパラメータについては詳細リファレンスをご参照ください
自動生成されたファイルの取り扱いについて
VirtualLens2 のセットアップ時に自動生成されたファイルはデフォルト設定では再適用時に削除されます。 そのため、自動生成されたファイルを直接編集しないように注意してください。