破壊的セットアップガイド (Legacy)

アバターにVirtualLens2を破壊的セットアップを用いて組み込むための手順を解説します。

要件の確認

VirtualLens2のセットアップの前に対象アバターが以下の要件を満たしているかご確認ください。

  • VRCSDK 3.1.12 以降を使用してセットアップされている
  • 他のアバターと以下の要素を共有していない
    • FX Layer 用の Animator Controller
    • Expressions Menu
    • Expression Parameters
  • Expression Parameters に8ビット以上の余裕がある

Unitypackageファイルのインポート

ダウンロードしたパッケージ (VirtualLens2_v2.x.x.unitypackage) をVRCSDKなどと同様の手順でインポートしてください。

Unitypackageファイルのインポート

セットアップヘルパーの実行

セットアップ対象となるアバターを選択して右クリックし、"VirtualLens2" → “Destructive Setup (Legacy)” を選択します。 するとセットアップヘルパーが起動するので、以下の設定項目を確認した後に “Apply” ボタンを押してください。

Avatar セットアップ対象となるアバターです。
Target Hand カメラを持たせる手です。
Settings Template VirtualLensSettingsのPrefabを設定するとそれから設定情報を読み込みます。(省略可)
Use Custom Model デフォルト以外のカメラモデルを利用する場合にチェックしてください。
Custom Model Prefab デフォルトモデルの代わりに配置するカメラモデルのPrefabを指定してください。設定しない場合モデル配置が省略されます。
Keep Root Transform カスタムモデル配置時のTransform自動調整機能を無効化します。

セットアップヘルパーの実行

カメラモデルの配置

デフォルト以外のカメラモデル利用時に自動配置がうまくいかない場合、手動でモデルを配置する必要があります。 モデルをシーンに追加した後に位置や向きを調整し、さらにカメラを追従させたいボーンの子となるように移動させてください。 また、配置した後にそのモデルについての情報を VirtualLens Settings コンポーネントに入力する必要があります。 下の画像を参考に “Camera Object” 以下の情報を設定してください。

カメラモデルの配置

設定の確認・適用

自動生成された VirtualLens Settings コンポーネントの設定を確認して、問題がなければ “Apply” ボタンを押して変更をアバターに適用します。

設定の確認・適用

アバターのアップロード

これでVirtualLens2のセットアップは完了です。 アバターをアップロードして実際に使用してみましょう。

注意事項

自動的に編集されるファイルについて

破壊的セットアップでは設定適用時に対象アバターに紐づけられているファイルの一部を編集します。 下記のファイルに対してそれぞれ編集が加えられるため、それと干渉するような変更を行わないように注意してください。 また、複数アバターでこれらのファイルを共有している場合、事前にコピーするなどしてそのファイルが編集されても問題が起こらないようにしてください。

FX Layer の Animator Controller

  • VirtualLens2 で始まる名前のレイヤーが一旦削除されます
  • VirtualLens2 で始まる名前のパラメータが一旦削除されます
  • 必要なレイヤーとパラメータが追加されます

Expressions Menu

  • サブメニュー VirtualLens2 が一旦削除されます
  • 新たに生成されたサブメニュー VirtualLens2 が追加されます

Expression Parameters

  • VirtualLens2 で始まる名前のパラメータが一旦削除されます
  • 必要なパラメータが追加されます
    • 追加されるパラメータについては詳細リファレンスをご参照ください

自動生成されたファイルの取り扱いについて

VirtualLens2 のセットアップ時に自動生成されたファイルはデフォルト設定では再適用時に削除されます。 そのため、自動生成されたファイルを直接編集しないように注意してください。